Mixpakインタビュー・シリーズ: Sticky

2009.12.08 by Brendan

sticky

Richard ‘Sticky’ ForbesはUKガラージ・シーンの絶頂期において、イギリスを代表するクラブ・ミュージックのプロデューサーのひとりとして名声を築き上げた。彼のプロダクションは、クラブを沸かせただけでなく、マーキュリー・ウィナーであるMs. Dynamiteを含め、幾人ものUKのタレントたちのキャリアをサポートしてきた。そんなStickyが2009年、UKファンキーの台頭と共に再びシーンに浮上してきた。“Jumeirah Riddim”はそのキャリア史上最も大きなステートメントとなる。

Stickyのサウンドは「確かなストリート・サウンドとポップ・ミュージックのブレンド」を指向しており、それは彼のこれまでのディスコグラフィーをご覧いただければわかるかと。Kele Le Roc、Stush、Tubby TやTwistaらとコラボレーションしたり、Britney SpearsやJustin Timberlake、Aaliyah、Sugababes、Hot Chip、Erykah Baduなどのポップ・スターたちのリミックスも手掛けている。

そんなStickyをキャッチ、音楽のことや彼のルーツ、未来について聞いた。

あなたの初期のDJについて聞かせてもらえますか。始めた当初、どんな雰囲気だったのでしょうか?

DJを始めたのは80年代の後半だった。ティーンのころだね。プレイした場所は、たいがいはハウス・パーティーみたいなところだったよ。暗い部屋の中で、灯りもほとんどないんだ。スリリングだったね。だってお互い全然姿がわからないんだから!

最初に衝撃を受けた曲は、どんなものでしたか。理由は?

当時大きなインパクトを受けたといえばSoul2Soulの「Keep On Moving」かな。レゲエ・シンガー、ヒップホップのビート、レゲエのベースラインと生のストリングスのフュージョンっていうのが、この曲を好きな理由。ワオ!ってね、衝撃だったよ。それで、自分も曲を作ってみようって思ったんだ。



あなたの作った「ダーティーポップ」という言葉について少し説明してもらえますか?

ダーティーポップは2006年に思いついたアイデアなんだ。どの時代にもなかったような音楽が作りたい、と思ってね。一聴しただけではポップ・ミュージックに分類できないようなダーティーなビート、でもそこにちゃんとした歌をのっけて、ポップっぽく仕立て上げるという。既存の何かをかけ合わせてハイブリッドな曲を作りたい、というアイデアを続けて、「エッジのあるポップ」っていうのかな、そういうものを目指していった。「仕切りの中のまた仕切り!」みたく、最近は多くのジャンルがどれもこれも同じように聞こえてしまうようなことも多いけど、垣根をブチ壊して、ひとつの曲の中に他のジャンルの要素も混ぜ合わせて、みんなが好きな特定のジャンルを超えて、人々の心を解き放つようなことができればと。

Mixpakはこの「ダーティーポップ」の定義にそぐうものでしょうか?

そう思うよ。あるマーケットからきたアーティストが違うジャンルの音楽と出合う、でもそれがパーフェクト・マッチしてるしさ!

Britney Spears、Justin TimberlakeやAaliyahなど、多くのポップ・アーティストのリミックスにクレジットされていますよね。そういう歌を再構築する際、どんな点に注意していますか?あなたの好きなポップ・ミュージックとは?

どんなリミックスであっても、ベースラインをもったクラブ仕様に、持っていこうとするね。でも、同時にラジオでもかけられるように、するんだ。ポップの好きなところは、どんな音楽でもポップになるってことかな。ポップにはルールなんてないんだ。みんな、何かあるって思いがちだけどね!

Tubby Tとのコラボの曲とか、社会的、あるいは政治的なメッセージ性の強い曲もありますが、そういうのを、どう思いますか?誰かがプロデュースした曲があって、そこにまた別の誰かに来てもらって、その人が政治的な意味を吹き込むという。

ポジティヴなメッセージを持った曲は好きだよ。個人的には、もっともっとあってもいいと思う。Tubbyは素晴らしいシンガーさ。人生の中で多くの物事を見てきたんだと思う。破たんした社会をね。それをうまく反映させているよね。自分は政治家ではないけど、父親なんでね。ちゃんと模範になるように、っていうか、人々にポジティヴなエネルギーを注ぎこんでいければ、って思ってる。

Mixpakのニュー・シングルで、Natalie Stormとコラボしてますね。どうですか?

彼女のためにビートをプロデュースすることができてとても光栄だ。

あなたの音楽はBBCの『Skins』でもかかっているとか。番組を見たことはありますか?イギリスの人気ドラマですよね。

テレビを見る時間はそんなたくさんはないんだけど、一度見たことがあるよ(ちょうど僕の曲がかかっているときだったんだ!)。すごいよね!

オススメの本、映画やアルバムを教えていただけますか。

Book: The Secret by Rhonda Byrne.
Film: 2012.
Album: Sticky Presents Volume 1.

うるさい連中を黙らせたいですね。どうしましょう?

兵糧攻め!

デジタルで音楽を聞く人とヴァイナル愛好家のあいだで分裂があるようですが、あなたはどんな風に音楽を聴きたいですか?DJが完全にデジタル時代に突入していくことについて、心配はありますか?

ヴァイナルで音楽を聴くのは好き。僕の意見だけど、音もいいよね。新しい世代のDJには心配もある。90年代に作られた音楽はターンテーブルに基づいて作られていて、33回転と45回転と、二通りあったわけだけど、いまはひとつしかないよね。

これまでにやった一番のワルは?

ノー・コメント!

5年後、音楽はどうなってるでしょうか?予測できますか?

エキサイティングで、想像力に富んだものになってるだろうね。

どうもありがとうございました。Stickyに感謝を。

Natalie StormのボーカルとDexplicitのリミックスをフィーチャーしたStickyのニュー・リリース『Jumeriah Riddim EP』はMixpak Recordsから好評発売中。ヴァイナルまたはiTunesJunoBeatportでお求めいただけます。

翻訳:KNAK28.

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