The Beat Goes On: Big Boi, The Roots, Slum Village, Mixtapes, Jigga, Redman




OutKastの新曲を聞いてからもうずいぶんと時間が経つけど、よやくBig BoiがデビューLP『Sir Lucious Left Foot, the Son of Chico Dusty』を7月6日にドロップするということで、嬉しいかぎり。以前にリリースされた楽曲から判断する限りにおいては、『Chico Dusty』はラップのクラシック・アルバムとして記録に残ることになるのではないだろうか。シングル「Shutterbugg」のビデオはビジュアル的にも驚き。クリップはアタマがどこかへ行ってしまうBig BoiとKeri Hilson、それからBoiのバック・バンドとして等身大のマペットをフィーチャー。月並みなラップ・ビデオでは、決してない。加えて、Big Boiは先週、『General Patton』というホットなジョイントもドロップした。アンセム化確実のキラーだ。準備オーライ、Big Boiがこの夏を席巻します。



フィリーのヒップホップ・バンド、The Rootsもまた、今月後半にアツいブツを投下予定だ。11枚目のアルバム『How I Got Over』(6月22日発売)だ。The Rootsのことを少しでも知っているアナタなら、彼らが世界で最もステキなヒップホップ・バンドだということはご存知かと。新しいシングル「Doin’ It Again」は2006年のJohn Legendのバラード「Again」のボーカルをサンプリング。マスに向けて質の高い音楽を提供し続けようというこのバンドの決意をBlack Thoughtがライミング、何度も何度もそして何度も繰り返す、短くもスウィートな佳曲。The Rootsの『How I Got Over』はこの夏のマスト・アルバムだ。

The Roots – Doin’ It Again (featuring John Legend)


ヒットはまだまだ続く…

デトロイトのデュオ、Slum Villageはヒップホップ界でもっとも尊敬すべきグループのひとつかもしれない。2009年の7月、SVはその創設メンバーのひとりであるTitus “Baatin” Gloverを失った。一年間喪に服したあと、SVの残ったメンバーであるT3とElzhiは、長く待ち望まれてきたアルバム『Villa Manifesto』を7月29日に発表。昨年の4曲入りのEPをスルーしてしまったとしても、このアルバムは逃せない。偉大なる故J Dillaがプロデューサーとして5曲でフィーチャーされており、Little Brotherも名を連ねている。最初のシングル「Faster (Featuring Colin Munroe)」は夏を彩る愛くるしい女性に向けロマンティックなコトバをトリオで紡いだスムーズ・トラック。ビーチへ向かう車の中でかけるのにピッタリな一曲になっている。

Slum Village – Faster (Featuring Colin Munroe) (via Rappers I Know)



これは音楽のコラムだとわかってはいるけれど、どうしても、今週の金曜(6月11日)から劇場公開となる新しいAチームの映画のことを少しだけ触れさせてください。というのも、私はこの80年代の有名なテレビ・シリーズのファンなのです。だから、大きなスクリーンでこのショウが見られるということに、とても興奮したのです。ところが、このA-Teamのトレーラーやいくつかのプレビュー映像を観たあと、私は失望してしまいました。

まず、Ice CubeはB.A. Baracusを演じるべきでした。ほかのキャストに関しても、彼らが「Aチーム」だとは想像できない。私はGeorge ClooneyがHannibalを、Jim CarreyがMurdockを、そしてBradley CooperがFaceを、と思ってました。もちろん映画には成功してほしいけど、心配でもある。TVショウのいいイメージを壊したくないのです。ハリウッドはいつでも、ノスタルジックなテレビ・ショウを映画にリメイクするのが好きですね。よくも(The X-Files)悪くも(The Honeymooners)。

最近Mr. TがこのA-Teamの映画について苦言を呈していましたね。暴力的すぎて、子供によろしくないということで。「映画ではみんな死んでしまうし、セックスのシーンもたくさん。自分たちのときは誰も傷つかなかったし、楽しい、ファミリーで楽しむことのできるエンターテイメントだった。」と、Mr. TはGuardian紙に語っています

The A-Teamの映画で唯一気に入っているのが、テーマ曲。Just Blazeによるリミックスが、完璧です。彼はこの映画のテーマ曲をどんなふうに作ったか説明するビデオをとりました。結果は、Mr. Tにも満足いただけるであろう、エキサイティングなクラブ・フレンドリー・ジョイントになりました:

Just Blaze – A-Team (Murdock Mix) (via The Hottest Ishh)


ニューヨークのライマー、Iron Solomonは、そんなに有名ではないかもしれないが、そのリリックによりフリースタイルのバトルで数々の勝利を収めてきたことで知られている。その印象的なライムのスキルにより、かのRun-DMCのDMC含め、多くのラッパーからもリスペクトされている。おかげで、SolomonはDMCに、新しいシングル「Sucker MC’s」のフックでラップしてもらうことができた。DMCはすでに全盛期の素晴らしいバリトン・ボイスを失ってしまってはいるけど、彼の声を聞くことができるのは、いいことだと思う。チェキ:

Iron Solomon – Sucker MC’s (Featuring DMC)



LMNO & Kev Brownは最近二枚目のコラボ・アルバムをリリースした。『Selective Hearing Part II』というブツで、偉大なる故James Brownにインスパイアされて作ったもの。シングル「Ya Know」のビデオは、LMNOとKev Brownのふたりの合間にそのゴッド・ファザーの古い映像を効果的に織り交ぜながら、J.B.とヒップホップの音楽的コネクションを示している。





ここからは最新のミックステープを紹介していこう。








Tanya Morganのメンバー、DonwillとVon Peaは本当に興味深いことをやってくれた。Rootsのミックステープ『Late Night with Jimmy Fallon Sandwiches』からいくつかのインストを借用、自身のミックステープ『The Sandwich Shop』に仕立て上げた。食べ物がテーマのコレクションで、美味しそうなビートやライムが盛りだくさんのヒップホップ・ビュッフェです。メイン・ディッシュは「Cheesesteak」や「Syrup Sandwich (featuring Jermiside)」あたりでしょうか。いただきます!

The Sandwich Shop EP by Donwill and Von Pea (of Tanya Morgan)



The Cool Kidsといえばレトロなファッションですよね。スキニー・ジーンズやカザールのメガネ、ゴテゴテしたゴールドのチェーンとか。ラッパーのChuckとMikeyは今でもそんなオールドスクールなカンジを続けていて、808のドラム・マシーンも買ったとか。最新のミックステープ『Tacklebox』は来るべきデビュー・アルバム『When Fish Ride Bicycles』に向けたティーザー。オススメは「Fishing Lessons」という曲で、魚の物語のメタファーになっています。これは必聴。

The Cool Kids – Fishing Lessons (via Def Pen Radio 71.8)




Cee-Lo Greenはラッパーとしてもシンガーとしても才能を発揮するマルチ・タレント。Gnarls Barkleyのメンバーとして、あるいはGoodie Mobとの数々の仕事により、その名をはせてきました。その最新ミックステープ『Stray Bullets』のいくつかの曲で、彼は歌からラップへとスイッチしています。楽曲の多くが女性へと向けられたもの。というのも、彼は自分のことを「Lady Killer」と呼んでいる(そしてそれは次のソロ・アルバムのタイトルにもなっている)ので。Cee-Loのキラー曲はこちらでチェックできます:

Cee-Lo – Stray Bullets Mixtape



Raekwon the Chefの『Only Built 4 Cuban Linx Part II』は、2009年のベスト・ラップ・アルバムだった。このLPのプロダクションとRaeのヴィヴィッドなクライム・ストーリーはオリジナルの『Cuban Linx』アルバムにも匹敵するものでした。Raeのザラついたライミングはまた、新しいミックステープ『Brinks Boyz Presents: Cocainism Vol. 2』のハイライトでもあります。20曲入りのこのプロジェクトには、The Alchemist、EZ ElpeeやDJ Scratchがプロダクションで参加。私のお気に入りは「Alphabet Soup」という曲で、RaeがAからZまで韻を踏むというもの。ビートだけではちょっと間抜け!

Raekwon – Alphabet Soup


さらなるミックステープを……

Tabi Bonney and DJ Mick Boogie – A Place Called Stardom

TI and DJ Drama – Fuck A Mixtape

Rick Ross – The Albert Anastasia EP

Royce Da 5’9″ – The Bar Exam 3

Pill and DJ Drama – 1140: The Overdose


Statik Selektah – So Close So Far (featuring Bun B, Wale & Colin Munroe)

プロデューサーのStatik SelektahがBun B、WaleとColin Munroeをキャッチ、新しいビデオにフィーチャリングしています。Rik Corderoがディレクションしたもの。クリップの中で、Statik(白人の彼)は人生の決定的な決断をします — はたして奥さんを欺いてしまったのでしょうか?映像は、私たちが人生において下す決断の原因と結果についてのこの曲のメッセージを反映しています。この曲は直近のアルバム『100 Proof Hangover』からのもの。


カナダ人のラッパー、Eterniaは仲間の女性ラッパーのTiye PhoenixとJean Graeを「The BBQ」のリミックスで指名、フィーチャリングしました。女性MCが男性と同じくらいハードにラップできると思っていない人がいたら、考え直したほうがいいと思います。彼女たちはホンモノ。Eternia MoSSの新しいフルLP『At Last』は6月29日にインストア。

Eternia & MoSS – THE BBQ (Remix) [F/ Tiye Phoenix & Jean Grae]



ラッパーのSkyzooはNasのクラシックス「It Ain’t Hard To Tell」でフリースタイルを披露、これはプロデューサーのDJ Clark Kentの次のミックステープ『Lafayette 7th Anniversary』のためのもの。(6月下旬発売予定)

DJ Clark Kent (featuring Skyzoo) – It Ain’t Hard To Tell Freestyle






“I love the energy coming out indie rock right now,” he says, name-checking [hipsters' favorite indie-rock band] Grizzly Bear. “It has this rebellion thing that hip-hop is missing now, the thing that made hip-hop hip-hop.”

Jay-Z graces the cover of Rolling Stone magazine, which hits newsstands this week.





新しいビデオ「Lookin’ Fly」の中のRedmanは小ざっぱりと、きびきびとしている。タキシードに身を包んだファンク・ドクターはMichael Jacksonの「Rock With You」のビデオをリメイク、Jacksonsの「Heartbreak Hotel」のビートの上でラップ、亡きキング・オブ・ポップに敬意を表しています。ラッパーにしては抜け目ないですね。

翻訳:KNAK28.

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